中学受験は、子供の未来に大きな影響を与える重要なステップです。
「子どもに良い未来を歩ませたい！」と思って、中学受験の成功を願う親御さんは多いでしょう。一方で、次のような悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。
塾ってたくさんあるけど、どこに子どもを通わせれば良いの？
合格できる塾ってどこなの？
今回の記事では、特に関西にお住まいの親御さんに対し、関西の中学受験向け塾の選び方のポイントを紹介します。
私自身、小学生の頃に様々な塾の入塾体験に行ったり、様々な塾に通う友達と交流したりしていました。
自分自身の経験を振り返ってみると、「もし自分の子どもを塾に通わせるなら、こういう塾がいい！」ということが、経験者の目線で考えることができました。
塾のどこを見ると良いのか、この記事で知ってもらえれば幸いです。
- 関西の中学受験向け塾を選ぶポイント
- 関西にお住まいで、塾選びに困っている親御さん
塾を選ぶ前にまずすべきこと
中学受験に臨むにあたって、塾を選ぶ前にすべきことは「お子さんになってほしい姿をイメージすること」と「そのために自分ができること」です。いわゆる、「目的」と「そのための行動」です。
なんとなく賢くなって欲しくて、評判の良い塾にお子さんを通わせる場合、成績がちゃんと伸びる子も入れば、塾が遊び場になってしまって成績が思うように伸びないという子も出てきます。
安くない月謝を払って塾に通わせるわけですから、お子さんは「成績がちゃんと伸びる子」になって欲しいですよね。
お子さんにどれくらい成績を伸ばして欲しいのか、そのためにどういうことをすれば良いのか考えましょう。
お子さんになってほしい姿をイメージすること
お子さんの未来からバックキャストして考えましょう。例えば、「自分で論理的に考えて、大きな損失を生まない選択をできるような大人になって欲しい」と考えている場合、次のように現在に近づけることができます。
大人：自分で論理的に考えて、大きな損失を生まない選択をできるような大人になって欲しい
↓
大学：旧帝大に合格できるような学力を身につけて欲しい
↓
中学：〇〇中学に合格
このように考えると、目指すべき中学校が決まってきます。この時、遠い未来についてはあまり具体的に描きすぎないようにすることをオススメします。
例えば、大人になったときに「多くの人を救える医者になって欲しい」と決めてしまうと、お子さんの将来の幅を狭める可能性があります。この場合では、「医学部に受かる学力を身につけて大学に進学する」といったイメージをもつと良いでしょう。
なってほしい姿をイメージした結果、「中学受験を目指さない」という選択も立派な判断だと私は思います。塾に通うのではなく、他の習い事に注力することもあると思います。
いずれにしても、お子さんが人生を歩む上の土台として身につけて欲しい能力や資質を言語化しましょう。
自分（親）ができること
先ほど掲げたイメージに対して、「今の自分」にできることを考えましょう。すなわち、中学時点でお子さんになって欲しい姿になるためには、何をすれば良いかを考えましょう。
「学力」というところに着目して将来の姿を描いている方は、「良い塾を見つける」という行動が挙げられるでしょう。塾の選び方については、以降で紹介していきます。
この「自分ができること」については、塾に通わせてからも引き続き考えるようにしてください。そうすれば、お子さんの能力をさらに引き出すことができます。以下の記事では、「中学受験を目指すお子さんをもつ親のすべきこと」も紹介していますので、参考にしてみてください。
関西の中学受験向け塾の選び方
では、どんな塾を選べば良いかということですが、以下のポイントを押さえましょう。
- 合格実績
- 授業が分かりやすい、面白い、楽しい
- 家庭学習への意識が高い
合格実績
言わずもがなですが、合格実績をまず見ましょう。先ほど、「お子さんになって欲しい姿」を考えたからこそ、目指すべき中学校の候補が挙がってくると思います。「目指す中学」と「それ以上の偏差値の中学」の合格実績を見て、塾の実力を判断しましょう。
「目指す中学」が明確な場合は、その中学の合格実績が最も高い塾に通うことが賢明でしょう。
目標とする中学校はなんとなくあるけれども、その先の大学の方が目標として明確な場合では、「その大学進学に見合った中学校」の合格実績から塾を判断するということも当然あります。
今振り返ると、私の親は最終的に進学する大学を基準に塾を選んでいたと思います。
設定した目標に対して、求める合格実績を示している塾を選びましょう。
授業が、分かりやすい、面白い、楽しい
授業の質も、塾選びの大きなポイントです。授業が、分かりやすい、面白い、楽しい塾を選ぶのが大事です。
小説家の井上ひさしさんの言葉に、次のようなものがあります。
むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに
中学受験の内容は非常に難しいです。私の経験では、頭脳に対する勉強のレベルは中学受験が最も高かったです。この言葉の通り、難しい内容を、易しく、面白く伝えられる講師がいる塾を選びましょう。
特に関西の小学生は笑いに厳しいです。私もそうでした。関西で育った子どもにとって、「面白い」という点はとても重要です。
真面目すぎよりも、ユーモアを含ませられる授業の方が深みがあります。そういったレベルの高い授業を展開できる講師がいる塾に通う方が、結果長く通い続けることができます。
また、楽しいと感じるためには、一緒に授業を受ける友達や仲間の姿勢も重要となってきます。みんなが主体的に授業に参加するからこそ、授業に空気感が生まれて、その空気感に対して楽しいと感じます。
良きライバルがいるからこそ、楽しいと感じ、授業の内容も頭に入りやすくなります。
家庭学習への意識が高い
「塾を選ぶのに、家庭学習？」と感じる方もいるかもしれません。受験のための勉強時間をトータルで考えると、塾で学ぶ時間と同じくらい、もしくはそれ以上に家でも勉強することとなります。家庭学習を重視する塾に通う方が成績の伸びは大きいです。
家庭学習ですることは「宿題」です。すなわち、宿題の役割を重視する塾を選びましょう。宿題への意識が高い塾では、宿題の取り組み方や意義について説明してくれます。入塾説明会でも、言及があるでしょう。
具体的には、
- 1週間かけてコツコツと宿題をすること
- わからなければ先生に聞くこと
などを指導し、
- 充実した宿題の内容（質と量）
- 宿題の成果を測る機会（復習テスト）
などが設けられている塾は良い塾と言えるでしょう。
特に家庭学習は入塾後の親の下支えに関連してきますので、先ほど記載した「自分のできること」を塾選び後も再考するようにしてください。
ポイントを知るためには入塾体験が一番
合格実績はホームページを見たらおおよそわかるけど、授業や宿題についてはどうやってわかるの？
先ほど挙げたポイントを知るには、入塾体験に参加し自分の目で確かめるのが一番です。
もちろん、お子さんを通わせようとしている塾に先に子どもを通わせている知人がいるならその方に聞くのも良いです。ですが、そういう知人がいる人はあまり多くないと思うので、まずは経験して確かめましょう。
実際の雰囲気をみることで、自分の子どもの性格と合っているのか、6年生まで通うことができるのかがより具体的にイメージできるでしょう。
無料で体験でき、親も参加できる塾がほとんどなので、時間を見つけて行ってみましょう。
正しい塾を選べば、受験で失敗しても得るものは多い
私は「浜学園」という関西屈指の塾に通っていましたが、中学受験には失敗し普通の公立の中学に通うこととなりました。ですが、最終的には京都大学に進学し、今は名の知れた大手の会社で働いています。
京都大学に進学でき、その後の人生も比較的良い方向に歩めているのは、「正しい塾に通えていたから」という要素が非常に大きいです。
浜学園の特徴については他の記事でも書いてますが、小学生時代に学んだことはその先の人生で大きな糧となります。
お子さんに最も合った塾を選ぶことができれば、その先の人生も良い方向に進めるでしょう。
まとめ
今回は、関西の中学受験向け塾の選び方のポイントをメインに紹介しました。
塾を決める前には、以下の2点を明確にしましょう。
- お子さんになってほしい姿をイメージすること
- そのために自分ができること
「自分ができること」の1つに塾選びが含まれるはずです。
そして、塾を選ぶ際は以下の3点を重視しましょう。
- 合格実績
- 授業が分かりやすい、面白い、楽しい
- 家庭学習への意識が高い
関西にお住まいであれば、やはり「面白さ」は非常に重要です。
これらポイントを確かめるためには、入塾体験に行ってみるというのが最も確実な方法です。ぜひ自分の目で見て確かめてみてください。
塾選びを間違えなければ、将来的にお子さんは良い方向に向かえるはずです。
なお、こちらの記事では関西の塾を比較していますので、参考にしてみてください。
最適な塾を選べることを願っています。