中学受験に挑む多くの子どもたちとその親にとって、志望校合格への道のりは簡単ではありません。競争が激化し、受験生の数も増えている中、どのようにして合格を掴むかは大きな悩みの一つです。
私は中学受験の競争に負けたうちの一人ですが、最終的に京都大学に進学できました。
今振り返ってみると、中学受験ならではの合否を決める要因があったと考えています。
この記事では、中学受験で合否を決める切実な要因と、合格するためにすべきことについて解説します。
これから中学受験に挑戦するご家庭の参考になれば幸いです。
- 中学受験で合否を決める要因
- 中学受験で合格するためにすべきこと
- 中学受験に子どもを合格させたいと思っている親御さん
中学受験で合否を決める要因
早速ですが、中学受験で合否を決めるのは以下の3つです。
- 勉強量
- 頭脳の成長タイミング
- 受験当日の運
残酷ながら、勉強量以外の2点は自分では制御できないことです。具体的な内容をこれから記載します。
勉強量
当然のことながら、中学受験において勉強量は極めて重要です。日々の学習時間や取り組み方法が、合否に大きな影響を及ぼします。
勉強の質と量はどちらが大事なの?
どちらも大事ですが、ある程度のレベルまでは量をこなしましょう。
受験本番では満点を取る必要はありません。ですが、ライバルが解くことのできる問題は確実に正解しなければなりません。正解しなければ問題とは具体的には、やや難しい問題です。
易しい問題は当然、みんな解くことができます。一方、やや難しい問題は、最も差がつきやすいところです。
やや難しい問題は、普段から何度も繰り返し解いて解法のパターンを身につけてしまうと、解くことができるようになります。基礎中の基礎のところは、ちゃんと理解しておく必要があります。一方で、超難問の解き方をきっちり理解しようとするよりも、ちょっと難しい問題について量をこなすことを優先しましょう。
以上から、勉強量は受験を制する鍵となります。
頭脳の成長タイミング
小学生の高学年の時期は脳の発達段階にあり、その成長タイミングが合否に影響を与えることがあります。
脳の成長タイミングが遅い人と早い人を比べると、学習の理解速度が全く異なります。理解速度が早いと、解く問題量を増やすことができ、さらに理解を深めることができます。
よって、脳の成長タイミングが早い人の方が、受験では有利となります。
ですが、頭脳の成長のタイミングは制御できません。いつ成長タイミングが来ても大丈夫なように、日頃からの勉強の積み重ねが重要です。
私は中学受験に失敗しましたが、高校受験では大成功しました。高校受験ではライバルが減ったということもありますが、それ以上に自分の成績の伸びを感じることができました。
今考えると、頭脳の成長タイミングが人より遅かったのかも知れないと思っています。
受験当日の運
受験において、運も一因として挙げられます。いくら受験までの模試など成績が良くても、本番で合格最低点を越えなければ、合格はできません。
逆に言うと、受験本番だけ良い成績を取れば合格はできます。前日にやった問題が受験当日に出題された、あてずっぽうで書いた答えが偶然正解した、など運の要素はあります。
もちろん、これまでしっかり準備してきた上で運が味方をしてくれるので、受験当日までの努力は必要です。ですが、当日は何があるか分からないため、運も自分では制御できない要素となります。
運についてはこちらの記事でも紹介していますので、参考になればと思います。
中学受験で合格するためにすべきこと
合否を決める要素のうち、自分で制御できるのは「勉強量」のみです。では勉強量を制御する、増やすためにすべきことは何なのかというと、「勉強できる環境を整えること」です。
中学受験で合格するためにすべき、「勉強できる環境を整える」方法について2点紹介します。
- 良い塾に入る
- 親がしっかりサポートすること
良い塾に入る
中学受験における塾の役割は非常に大きいです。もちろん、どこの塾も一長一短があるため完璧を求めるのは難しいですが、最低限、自分の志望校の合格実績を残している塾を選びましょう。
さらに、良い塾とは具体的には以下の3つができる塾のことを指します。
- 勉強の習慣を身につける
- とにかく問題をたくさん解く
- 友達と切磋琢磨する
勉強の習慣を身につける
塾では難しい問題に対して分かりやすく解説して理解を促すイメージがあると思います。もちろんその通りですが、加えて、勉強の習慣を身につける方法も教えてくれます。
塾で学ぶ時間だけでは、学習時間は全く足りません。家庭で学習することで、塾で学んだことが身につきます。
家庭での学習、すなわち宿題の取り組み方についてはこちらの記事でも解説しています。
私の通っていた「浜学園」は宿題量が多かったため、どの塾に通っていても使える宿題の取り組み方になっているはずです。
問題をたくさん解く
良い塾に入ることで、問題を数多く解くこととなります。勉強習慣とも関連しますが、宿題の量が多い塾もあります。そういった塾に通う場合、遊ぶ時間を多少犠牲にしつつ、数多くの問題を解くことになります。
「合否を決める要因」のところでも述べましたが、やや難しい問題をたくさん解く機会を提供してくれます。
友達と切磋琢磨する
良い塾には、自分と同じように中学受験に対して本気で取り組む仲間も通っています。周りの勉強に取り組む姿勢に感化されて、モチベーション高く取り組むことができます。
模試の結果だけでは成績上位者がどんな人か詳細は分かりませんが、同じ教室に成績上位者がいれば、その子の授業を受ける姿勢や、宿題の取り組み方を学ぶことができます。
ライバルのおかげで、「勉強法」や「やる気」を得ることができるということです。
親がしっかりサポートする
先ほど、家庭での学習の重要性について述べましたが、この家庭学習を支えるのは親の役目でもあります。加えて、受験という大きな戦いの下支えも必要となります。
具体的には以下のようなことが必要なサポートです。
- 勉強の取り組みや目標設定のサポート
- 勉強できる環境づくりのサポート
- 健康的な生活習慣のサポート
- 精神的なサポート
さらに具体的に踏み込んだ内容は以下の記事で解説しています。
絶対に中学受験合格を掴み取りたいのならば、親のサポートは必須と思った方が良いでしょう。
まとめ
今回は、中学受験で合否を決める要因と、合格するためにすべきことについて解説しました。
中学受験の合否を決める要因は以下の3つです。
- 勉強量
- 頭脳の成長タイミング
- 受験当日の運
勉強量以外は自分で制御できない分、受験合格のためには勉強量はきっちりこなしておきたいです。
勉強量をこなすためには、勉強できる環境を整えることが必要であり、以下の2点が重要です。
- 良い塾に入る
- 親がしっかりサポートすること
これら2点ができれば、塾でしっかりと学び、家庭で復習するという勉強サイクルができ、勉強量をこなすことができます。
関西にお住まいのご家庭で塾選びに迷っているならば、以下の塾の比較の記事も参考にしていただければと思います。お子さんに合った塾を選びましょう。
お子さんの中学受験合格を願っています。